真珠の種類について

  • あこや真珠

日本の海で育まれるあこや真珠。

厳しい冬を越すなど日本特有の四季の変化により、きめが細かくテリの美しい真珠ができるのです。

あこや真珠の養殖は稚貝を育てるところから始まり、その後母貝へ核入れを行い、浜上げまでは、約4年もの歳月を要します。養殖期間中に自然災害や感染症などで、約半数のあこや貝は死んでしまいます。

商品価値のある良質以上の真珠は、養殖量全体の28%以下であり、高品質とされる真珠は10%以下とされます。

日本が世界に誇る美しい真珠は、日本特有の四季と生産者の弛まぬ努力の賜物です。



  • あこや真珠【花珠】

あこや真珠花珠


あこや真珠の中で、形が真円で、「テリ(輝き)」「キズ」「色」「巻き」が優れ、最高品質と認められた真珠を「花珠」真珠と呼びます。

花珠の真珠は、養殖量全体のわずか5%ほどしか生産されない貴重なものになります。

 

 

  • 黒蝶真珠

黒蝶真珠とは、黒蝶貝から採れる真珠で、生産量の95%がタヒチで産出されています。

私たちは、定期的にタヒチへ直接買い付けに行き、豊富な仕入れ量を確保しています。

仕入れ後は自社にて加工、熟練スタッフによる用途別選別が行なわれます。

ネックレス用に選別された真珠は「連組」行程へと進み、前行程で選別された珠をさらに形やキズ、色、照りなど細かく選別し1本のネックレスへと組みあげます。

また、タヒチ産黒蝶真珠は多彩な色が魅力です。

主に真珠の色は真珠層をつなぐタンパク質(コンキオリン)に含まれる色素が重なり合って生まれます。

黒蝶真珠には赤・青・黄色系の3つの色素が含まれており、これらが重なり合ったところに光の反射などによって起こる干渉が加わり、グリーンやブルー、グレー、パープルといった多彩で神秘的な色を醸し出します。



  • 白蝶真珠

南洋白蝶真珠は、真珠貝の中では最も大きい白蝶貝から採取されます。

母貝が大きいので大粒のものができやすく、9mmから15mm前後のものが主なサイズであり、中には20mmを超えるものもありますが、大きくなるほどに真円に近い形のものは少なくなります。

母貝が大きいのに伴い真珠層も厚く、神秘的な輝き(テリ)が魅力です。

貝殻内面の縁部分の色によって、シルバーリップ(ホワイトシルバー色)とゴールドリップ(ゴールド色)に分けられます。

オーストラリア海域ではシルバーリップ、インドネシアやフィリピン海域ではゴールドリップが多く養殖されています。